>>Topへ戻る >>「Research Lab. Report」タイトルリストへ戻る

◆リオ グランデ ド ノルテ州◆
(ムルング鉱山)
 ムルング鉱山はパレリアスの北北東5kmの山麓に位置し、1991年に含銅エルバイト・トルマリンが発見されている。現在はMINERAÇÃO TERRA BRANCA社が所有している。ディレクターのデイロ氏によると、鉱山には100名以上のスタッフがいるとのこと。ざっと見たところパライバ・トルマリンを選別する女性スタッフだけで60名以上は忙しく働いていた。この地のペグマタイトは、アルバイトが主体の長石、石英、白雲母、および、トルマリンで構成されている。鉱山の敷地内には白雲母の破片が無数点在しており、太陽の光をきらきらと反射していた。坑道は縦に20m以上あり、そこからいくつもの横穴が掘られている。岩盤は比較的固く、坑道の切刃においては削岩機が使用されており、しばしばダイナマイトも用いられている。赤い色のレピドライト(リシア雲母)は、パライバ・トルマリンの出る兆候らしく、これが見られると慎重な作業が進められる。
 この鉱山からは1ct未満の小粒石が多数産出している。月産およそ300ct程度で、おそらく日本国内で販売されている小粒石はほとんどがここから供給されていると思われる。鉱山関係者によると、掘り出された時から鮮やかなネオン・ブルーで加熱は必要ないらしい。

写真-2: ムルング鉱山のパライバ・トルマリン/左から2.751,4.240ct/協力:グロリアス・ジェムス(有)/撮影:小林正明
写真-3: ムルング鉱山全景
写真-4: ムルング鉱山縦坑の入り口
写真-5: ムルング鉱山縦坑への侵入。ドラム缶を使用した簡易的なエレベーター?
写真-6: ムルング鉱山内部の坑道
写真-7: ムルング鉱山の切刃で見つかったパライバ・トルマリン
写真-8: ムルング鉱山での腕かけ風景
写真-9: ムルング鉱山の腕かけで見つかったパライバ・トルマリン
写真-10: ムルング鉱山での選鉱風景。後ろでは監視員が作業を見つめる
写真-11: 鍵付の部屋の中で2次選鉱風景。両側から監視員が作業を見つめる
写真-12: ムルング鉱山で見つかったパライバ・トルマリンの結晶

前のページ 次のページ

Copyright ©2005 Zenhokyo Co., Ltd. All Rights Reserved.