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パライバ・トルマリンの故郷であるブラジル、パライバ州のバターリャ鉱山を訪れた。同時に近接するリオ グランデ ド ノルテ州のムルング鉱山およびキントス鉱山を視察した。それぞれの鉱山では今なお活発に採掘が行われており、日本国内の旺盛な需要を満たしている。 以下にブラジルのパライバ・トルマリン鉱山の現状を報告する。 ◆はじめに◆ 銅を含有するエルバイト・トルマリンは、最初に発見されたブラジルの州の名前に因んで業界では一般にパライバ・トルマリンと呼ばれている。その後、同州に近接するリオ グランデ ド ノルテ州からも同様のトルマリンが産出し、日本国内のパライバ・トルマリンの需要を満たしている。さらに近年ではブラジルからは遠く離れたアフリカ大陸のナイジェリアやモザンビークからも銅を含有したトルマリンが発見され、そのネーミングに物議を醸している。一部からは現在ブラジル産は枯渇しており、日本国内に流通するパライバ・トルマリンの多くはアフリカ産であるとの噂が流れている。 今回、ブラジルのパライバ・トルマリン鉱山の現状を視察し、これらの真相を解明するために現地を訪問することにした。 ◆位置および交通◆ ブラジルのパライバ州および隣接するリオ グランデ ド ノルテ州は、地球儀で見ると日本の完全に反対側に位置する。日本からは航空機でヨーロッパ経由とアメリカ経由があるが、後者の方が乗り継ぎの便が良い。日本−ロスアンゼルス間約11時間、ロスアンゼルス−サンパウロ間約12時間、サンパウロ−ナタール間約5時間の空の長旅を経て、車でおよそ4時間走るとリオ グランデ ド ノルテ州のパレリアスに到着する。パレリアスはムルング鉱山およびキントス鉱山に程近い人口およそ2万人の小さな田舎町である。ここからパライバ州のバターリャ鉱山まではさらに舗装道路を1時間、未舗装道路を30分以上かけてようやく行き着くことができる。 パライバ州とリオ グランデ ド ノルテ州にまたがるクエイマダス山脈(現地の人はキントス山脈と呼ぶ)の随所に、宝石品質のトルマリンを含有するペグマタイト(巨晶花崗岩)が存在している。
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