図1:パラシンプレサイトの結晶
図2
:酸化したパラシンプレサイト
パラシンプレサイト
Fe3(AsO4)2・8H2O
1954年に日本で発見された鉱物で、以前はビビアナイトと考えられていました。
ビビアナイトの燐を砒素で置き換えた化学組成を持ち、シンプレサイトとは同質異像の関係にあります。
砒鉄鉱や硫砒鉄鉱の分解で作られますが生成条件には未解明の部分が多く、ごくまれにしか発見されません。
酸化していなければ美しい青緑色ですが、酸化が進んで暗緑色になっているものがほとんどです。
酸化変質物中にはベンダダ石などの様々な鉱物が生成されており、現在もその研究は続けられています。