図1:マンガンアキシナイトの結晶 大きさ約2cm
図2
:水晶に付着したマンガンアキシナイトの結晶
マンガンアキシナイト
Ca2MnAl2BSi4O15(OH)
マンガンアキシナイトは、スカルン(スウェーデン語でロウソクの芯)と呼ばれる熱変成を受けた鉱物群の一つとして産します。
産出範囲が広く、鉄を含むフェロアキシナイトCa2(Fe,Mn)Al2BSi4O15(OH)とは成分が連続します。フェロアキシナイトが紫っぽい色なのに対して、マンガンアキシナイトは褐色系の色合いを呈しています。
三斜という結晶系と斧石という和名から連想されるとおり、刃物のような鋭利な形が特徴的です。日本産のマンガンアキシナイトは宝石質とは言い難いものの、大型の集合体や良い形の結晶が多く鉱物標本として著名です。