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◆◇様々なグレード石の実測結果 現行基準で評価された、Excel-lentからFairまでの各数個の石の計測結果の平均値とそのバラツキ範囲を示したのが表-1である。 この表から、
◆◇シンメトリーの判定試案 従来、シンメトリーは構成各面のサイズ、角度数値や二次元的な配置で判断されているきらいがあったが、先に述べたとおり、光の反射屈折はこれに関与する面の立体的な相互関係で決まる訳であり、この相互関係は各面の角度やサイズはもちろんのこと、その方位差が考慮されなければならない。すなわち角度方位を判断基準の一つとして取り入れるべきであり、むしろこれをより重視すべきであると考える。 表-1の結果を参考にして、角度方位差のバラツキ度合いを次のようにランクづけし、シンメトリー判定の一項目に加えてはどうかと考え、その基準の試案を表-2のごとく作成してみた。あくまでも試案であり、さらに計測数を追加し、より信頼性の高いものにしていかねばならない。
◆◇H&Cパターンと計測数値 現在でも依然として市場から要望の多いH&Cパターンについて、上述のようなより詳細な計測結果とこのパターンの出現形状との関連性を求めておけば、この映像からもシンメトリーの判定が可能ではないかと思われ、検討した。表-3とこれに関連した写真に示したのは、Excellent、Very GoodおよびGoodに該当する石のH&Cパターンである。これらの石の計測結果は表に見られるとおりで、 これと映像との関連性は明確である。すなわち、
◆◇まとめ 1.最近の計測方式では、カットの三次元構造の把握が可能。 2.このことから、三次元的なシンメトリーの自動的客観的な判定が可能。 3.この判定には、構成各面の角度方位が重要な要素である。 4.H&Cパターンから、シンメトリーを含め、カット・グレードの判定がある程度可能。 (おわり) |
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