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ある種のラブラドーライトは外観が酷似するためムーンストーンと混同されることがある。以下にその背景と宝石学的特徴についてご紹介する。 Certain type of labradorite may be confused with moonstone due to their very similar appearances. Its background and gemmological features are introduced this month. ムーンストーンという名称はドイツのウェルナーが18世紀後半に、光沢のある長石の一種をドイツ語でModesteinと呼称したことに始まる。ジェモロジストの座右の書であるウェブスター著のGEMSによると、ムーンストーンとは"重要な正長石の宝石で正長石と斜長石系列の一方の端成分である曹長石(アルバイト)との層状組織による光の干渉効果と散乱によって青色〜白色のシィラーを示すもの"とされている。平凡社の新版地学事典においても"月長石(ムーンストーン)は正長石とアルバイトの薄層が交互に配列する結晶を、薄層面に平行にカボション・カットすることにより美しい閃光効果が現われるもの"と定義されている。他の文献においてもムーンストーンの定義はほぼ同様で、独立した鉱物種ではなく、宝石名として認識されている。 1990年代中頃よりレインボー・ムーンストーンという名称で市場に登場した宝石がある。これは"ムーンストーン"と呼称されているが、鉱物学的には長石グループのラブラドーライトである。したがって、上述のムーンストーンの定義には当てはまらない。GIA発行のGemstone Reference Guideにおいてもレインボー・ムーンストーンは誤称とされている。 |
ムーンストーンに独特の青白い閃光は"レイリー散乱"という現象で説明されている。 |