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宝石類が示す色の鑑定鑑別は、マスター・ストーンやマンセル色票との比較で行うのが一般である。然しながら、これらの方法では恣意的な判断の入り込む余地が大きく、このためより客観的な結果を期待して、従来から様々な色を測定する機器が開発考案されて来た。最近の例としては、ダイヤモンド用のカラリメーターなどがある。 |
これら処理されていないH-richダイヤモンドは、長波紫外線により、強い黄色蛍光を発し、燐光を伴う事が多く、その強さと持続時間は石毎に異なると言はれている。 取り敢えず2個のH-richだと判定される石につき、長波紫外線を1,2分照射し、その示す色の経時変化を測定した。計測した石の一つは、0.430ctのマーキース・カットで照射前の色はFancy(violetish)Grayと盤定されていた。照射後 Fancy Light Brownish Grayと変化し、6分後に元に戻った。二つ日の石は0.143ctのブリリアント・カットでLight Blueish GrayがFancy Light Yellowish Grayに変化し、30分後に元に戻った事が確認された。途中経過その他の詳細についてさらに報告する。 今回はこのC5940測色計の応用例の一つを紹介したが、このように本測色計は宝石の分野でも大きな可能性を持つものと予測される。更に研究を進める事と致したい。 ◎発表の詳細は月刊誌GEMMOLOGYに掲載いたします。 |